店頭販売と本の買取

店頭販売では、どのような本を販売すれば良いのかというと、本を買取してきて売れ残った処分間近なものを出すようにし、店頭に並べるわけですから、万引きなどされても問題が無いような安い本を並べるようにするのですが、古本屋を廻っていると気づくのですが、店によって様々な売り方をしているもので、例えば、カバーがない本を5冊パックにして、まとめて100円としているところや、ダンボール箱に40冊から50冊ぐらいいれて、副袋感覚で1000円均一で売っているような古本屋を発見したこともあります。

それから、文庫本に関しては2冊か3冊で100円としている店や、本来は全集ものなので、全巻そろって売りたいところを、半端になっているものや、カバーが破れている本、水に濡れてしまってくたびれているような本を売り場から探し出してきて、格安で店頭台に並べている本屋も目にするのですが、店で売れ残った本を最終的に処分する場所は店頭ですから、底でも売れなかった本は処分するほかありませんので、本に取ってみたら最後に与えられた、買ってもらうチャンスなので、そこで誰かの手によって購入される事がなければ、本にとって死が待っているのですが、それを出来る限り阻止するためにも、店主は試行錯誤して、売れそうな本と抱合せにして買ってもらうようにしています。

売れると思って買取した本ですから、最も私に責任があるのですが、無理矢理に購入してもらっても、読まれることなく放置されるのであれば、結果は同じなのかも知れません。

古本の流通価格を調べた上で買取価格を算出いたします。流通価格に詳しい古本買取

古本屋と本の生涯

古本屋の経営が苦しいときは、みっともない事をした時期もあり、駅のゴミ箱に捨てられているような週刊誌や雑誌等を拾ってきて、店頭で100円の価格で売ったこともあり、都内のホームレスが商売としているような事も、恥を晒しながら生活を送っていました。

本を買取するよりも、無料で本を仕入れることが可能になるので、売れた金額がそのまま店の利益となるので、非常に助かっていたのですが、背に腹はかえられないのです。

常に本屋の店頭は賑わいが欲しいもので、何かとお客さんを惹きつけるような魅力を出すための努力を店頭ではしないとイケないのですが、整理されているような店頭よりは、少しごちゃごちゃしているような店頭の方が、何があるのか探してみたいという思いに駆られるでしょうし、わたし個人的にも、山積みにされているような店頭台が好きですね。

書店で売れ残った本を処分する前に、ダンボールの箱に入れて、「ご自由にお持ち帰りください」と貼り紙をしておくのですが、本を買取した時の気持ちを考えると切なくなります。

本が可哀想だと思ってしまうので、100円でも50円でも買取ってくれる人がいればという思いなのですが、それでも売れない本は無料でさし上げ、更にそれでも残されていく本に関しては、無念の思いでトイレットペーパーなどになって、新しい道を歩んでもらいます。

それぞれ1冊ずつ著者の人生があり、精魂込めて書き上げた大切な本ですから、只で差し上げますと、店頭などで箱に入れられているとは思わないでしょう。

本を買取するときも気をつけていますが、本の生涯とはこういうモノなのかもしれません。